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高校理科教科書【東京書籍】

　東京書籍発行、平成15年度使用の高校理科基礎教科書「理科基礎自然のすがた・科学の見かた」からスタートして、中学理科副読本「科学のとびらをひらくビジュアルワイド理科資料集」、高校理科教科書「新編化学」「新編化学基礎」「物理」「物理基礎」「新編物理基礎」「新編化学基礎」などで、数多くの科学者たちのイラストを描いてきました。そのうちの何点かは、現在使用されている教科書でも継続して使っていただいています。（以下のギャラリーの画像は、クリックで拡大表示されます）

　これらの教科書では、歴史上で解き明かされてきた様々な科学的真実はもちろんですが、とりわけ最初の「理科基礎」は、それらを探求してきた科学者たちの生き方や人生の物語にも重点が置かれていました。

　高校の教科書とはいっても内容は私にとってかなり難解なものなのですが、人間の物語は大好物です。どんな偉大な学者たちも、私たちと同じように壁に突き当たって悩んだり挫折したりしています。そのお顔には、必ずやそういう歴史が刻まれていることでしょう。ですから一人一人、ただ似顔を描くのではなく、その人毎の物語をしっかり読み込んだ上で、その人らしさがありありと伝わってくるように描くよう努めました。

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