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Miyoshi Kazuhiko
三善 和彦
Animation Director / Illustrator / Animator
春夏秋冬、
4つの物語
春夏秋冬、それぞれの季節に合わせた物語に加え、夏の七夕では織姫彦星に日本版の七夕ストーリーにも触れて、物語ごとにタッチを変えて描きました。舞鶴のプラネタリウム向けに制作したので、舞鶴に伝わる昔ばなしも含まれています。
(いずれもクリックで拡大表示されます)
制作:五藤光学研究所 制作年:2004年
春「山椒大夫」
有名な森鴎外原作の、平安時代を舞台とした悲しい物語です。1954年の、溝口健二監督の映画も名作ですね。情感が伝わるよう心がけました。
平安時代、讒言で築紫に流された父を追って、陸奥から旅をする母子がいました。 陸奥の役人、平正氏の妻と14歳の安寿、そして12歳の厨子王です。
ところが途中、悪い人買いにだまされ親子は離ればなれになり、母は佐渡へ、安寿と厨子王は丹後へ連れ去られてしまいます。
安寿恋しや、ほうやれほ。厨子王恋しや、ほうやれほ。干した粟をついばみに来る雀を逐っていた盲目の老婆、その人こそまぎれもなく懐かしい母だったのです。
平安時代、讒言で築紫に流された父を追って、陸奥から旅をする母子がいました。 陸奥の役人、平正氏の妻と14歳の安寿、そして12歳の厨子王です。
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夏「七夕物語」
7月7日の七夕にまつわる織姫星と彦星の有名な物語に加え、日本版七夕物語ともいえる、御伽草子の中の天稚彦草子もご紹介。
織姫は毎日機を織っていました。神様たちが身に付けている美しい着物は、全て織姫が織ったものでした。
織姫の父である天帝は、機織りばかりで日々を過ごす娘のことを案じて、良い伴侶を探してやろうと考えました。
離ればなれになった二人でしたが、年に一度、7月7日の晩にだけ会うことが許されます。その夜に末娘は、笹に沢山の短冊を付けて天稚彦の訪れを待ちました。これが七夕の始まりです。
織姫は毎日機を織っていました。神様たちが身に付けている美しい着物は、全て織姫が織ったものでした。
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秋「庄兵衛屋敷」
むかし、舞鶴の上漆原にいた、庄兵衛という鉄砲撃ち名人の猟師の物語です。舞鶴に伝わる昔ばなしです。
むかし、丹後の上漆原に庄兵衛という鉄砲名人の猟師がいました。庄兵衛の狩り場は、昼でも暗い森の中でした。
ある日、いつものように庄兵衛が森の奥深くで獲物が出てくるのを待っていると…、
その後庄兵衛は猟師をやめ、鉄砲を売った金で田んぼを買って百姓になりました。その土地は、今でも「鉄砲田」とよばれているそうです。
むかし、丹後の上漆原に庄兵衛という鉄砲名人の猟師がいました。庄兵衛の狩り場は、昼でも暗い森の中でした。
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冬「笠地蔵」
年の瀬の昔ばなしといえば、代表的なのがこの「笠地蔵」です。貧しくとも心優しいお爺さんとお婆さんに、すてきなお正月が訪れます。
むかし、ある雪深い村にお爺さんとお婆さんがいました。二人は大層貧しく、間もなくお正月だというのにお餅を買うお金もありません。
二人は山で切ってきた竹で傘を編むと、それを町で売って得たお金でお餅を買おうと考えました。
遠く帰って行く6人のお地蔵様の後ろ姿に、二人は手を合わせました。こうしてお爺さんとお婆さんは、幸せなお正月を迎えることができたのです。めでたしめでたし…。
むかし、ある雪深い村にお爺さんとお婆さんがいました。二人は大層貧しく、間もなくお正月だというのにお餅を買うお金もありません。
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